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膀胱炎の漢方薬、排尿痛・頻尿・残尿感

 

膀胱炎は、大腸菌などの腸内細菌が尿道をさかのぼって膀胱で増殖して起こる病気で、腸内細菌は、大腸・直腸にすんでいる菌ですので、肛門やその周囲には必ずいて、過労や下半身が冷えたりすることで菌が増えて膀胱炎を発症します。

このため、免疫力が充実し、下半身が十分温められていれば膀胱炎は起こり難くなります。このことは漢方薬では得意な分野ですので女性の膀胱炎には漢方薬があっていると思います。

 

女性の場合は、肛門からまず腟に細菌がすみつき、そこから、尿道、膀胱、腎盂へと侵入していきます。女性が、膀胱炎や腎盂腎炎をよく起こすのはこのためです

排尿痛・残尿感・下腹部痛・頻尿・尿混濁などが、膀胱炎の特徴的な症状です。

尿が近くなり、トイレから帰ってきてもまたすぐ行きたくなったり、尿をしたあともまだ残っている感じ残尿感がしたりする症状ではじまります。

細菌が増殖してくると、排尿時(とくに出終わる時)に痛みが現れます。これらの症状があっても我慢していると、排尿しない時にも下腹部が痛むようになります。細菌に膀胱粘膜が傷つけられて、目でみてわかるほどの血尿が出ることもあります。

 

血尿は、出はじめから出終わりまで同じ濃さではなく、膀胱がからっぽになる最後に強くなる排尿終末時血尿のことがほとんどです。
膀胱炎では熱はでません。熱がある時は、細菌が腎盂まで上っていって腎盂腎炎を起こしていると思われます。

膀胱炎と漢方薬

 

冷え性・膀胱炎と漢方処方のはなし------2000年前から冷え性治療に貢献していた漢方医学

★2000年以上前から漢方医学は、気・血の存在を最重要と考えています。
気虚(エネルギーや働きの低下など)・陽虚(暖める力が低下)・瘀血(血液の滞り・血行不良)・気滞血瘀(神経症などで気が滞り、血液の流れも滞る)といった病状が存在しているように、気血のバランスを整えることで改善を図ることを2000年間発展し続けてきました。

 

漢方の膀胱炎に利用・応用考え方

気・血・水、気血水、漢方の考え方

気虚・心身虚弱・病中病後、血虚・貧血、水・浮腫みに水毒

気・血・水(津液)は2000年以上前から研究されています。

気血水の3要素で維持される体

漢方医学の基本となる考え方、体は 気・血・水の3要素が体内を循環することで維持されていると考えられています。

表現するのに難しい「気」とは

気とは「元気」の気、「気力」の気、「気合い」の気とも考えることが出来、”気”とは目に見えない生
命エネルギーです。

つまり生体における精神活動・機能活動を「気」と名付けています。
この気は陰陽で言いますと、になり、体に異常が起こると虚したり、登ったりします。

「血」・「水」
、水は特に水毒、いわゆる浮腫み、肌の乾燥に大変深く関係しております。
「血」と「水」は兄弟のようなもので、いずれも身体を潤し、栄養を与えて体を支える液体で、赤い色をしたものが「血」で、無色の液体が「水」と言われています。
「血」と
「水」は「気」の働きを担って身体内を循環しています。


は漢方医学では、気とともに大変重要な働きをします。
血は脈管の中を、気の働きによって巡航しています。
正常な状態では「血」が豊かに全身をめぐります。
「血」は栄血ともいわれ、身体に必要な栄養をもたらし、身体の形を作りだしている源です。

◆気:生きていくための活力源で、呼吸・消化吸収・神経系などの全身の機能

◆血:血液を含めた体液の総称で、循環器系・ホルモンなどの分泌系の機能

◆水:水液の総称で、リンパ液・免疫系の機能
「気」は「元気」「気力」の「気」です。 生きていくための生命力とも解釈され、「気」の量が不足すると栄養素が身体に行き渡らなくなる「気虚」という状態になり、生命活動が弱くなり、「気鬱」「気滞」とは期の流れが滞った状態を指し、うつ状態などが現れます。また、気の流れが逆流した状態を「気逆」といいます。




血の異常、血虚に瘀血 


血虚は、生体を支える血の量が不足している病態で、その原因としは、血を十分
に作り出せないか、その消耗が激しいために不足してくるからです。

●集中力低下●不眠・睡眠障害●眼精疲労●めまい感●こむらがえり
●過少月経・月経不順●顔色不良●頭髪が抜けやすい
●皮膚の乾燥とあれ、赤ぎれ●爪の異常●知覚障害●腹直筋攣急



瘀血 
血の流れがスムーズにゆかず、途中で停滞したり、途絶えてしまう状態
で、停滞した血は血の役割を果たさず、かえって有害なものとなるのです。

●目の周りの色素沈着●顔面の色素沈着●肌の荒れ●唇の暗赤化●歯肉の暗赤化
●舌の暗赤紫化●毛細血管の拡張●皮下溢血●手掌紅斑●臍の周りの圧痛・抵抗
●臍の中心の圧痛・抵抗●下腹の圧痛・抵抗●上腹の圧痛・抵抗●痔●月経障害



全身をめぐる無色の液体で、体液・リンパ液などともいう。

水の異常(水滞)
水が一定の部位に停滞した病態が「水滞」です。その部位の気血のめぐりが妨げら
れ、さまざまな症状が引き起こされます。

長年の積み重なった経験は現代にも生きていて、2000年前に考案された漢方処方が淘汰されず生き残っているということは驚きです。
そのおかげで現代人の色々な病気に対しても応用次第で優れた効果を発揮しているのだと思います。

当帰芍薬散は体を温めてながら膀胱炎を予防

2000年前の医学書、金匱要略記載、体を温めて血流を改善する漢方処方で、痛みをやわらげたり、貧血症状やホルモンバランスを整える効果も期待でき、排尿を促進して水分の代謝異常を改善する効果もあり、この作用は膀胱炎の症状、頻尿や残尿感・排尿痛・下腹部痛を改善します。

妊娠安定のための服用も多く、体の血・水のバランスを整えますので、
体の疲れ・冷え性・生理不順・生理痛・貧血症状・不妊症・習慣性流産・むくみ・頭痛・めまい・肩こり・目の周辺のくま・更年期障害・下腹部痛・ネフローゼ・浮腫み・慢性腎炎・高血圧などに使用されています。
漢方的な考え方は

応用では慢性腎炎・ネフローゼ・血圧異常・腰痛・座骨神経痛・耳鳴り・
当帰四逆呉茱萸生姜湯-------2000年前の医学書、傷寒雑病論記載、風邪のことを論じた医学書ですが、応用に応用を重ね、末端冷え性や生理不順・不妊症・しもやけ等にも使用されています。
血行をよくして、体を温める作用があり、冷えによる痛み(座骨神経痛・下腹部痛・腰痛・頭痛など)を軽減します。

 

八味地黄丸は腎陽虚の膀胱炎

腎陽虚タイプの膀胱炎に利用、身体機能が低下していて、下半身の冷え、脱力感がつよい症状に用います。年をとるにつれ腎精が少しずつ減り、高齢の腎陽虚タイプは、足腰軟弱で、体力も低下し、顔色もすぐれず、下半身の冷えをともなうときに適応します。

「臍下不仁」といって、オヘソから下の下腹部がフニャフニャと力がないことも使用目安です。
具体的には、足腰の痛みやしびれ、腎機能低下にともなう頻尿・残尿感・夜間頻尿・性機能低下、健忘症、乾燥肌のカユミや湿疹などに用います。

腎虚の腎機能低下にともなう頻尿・残尿感を伴う膀胱炎に利用。

応用することにより、そのような症状をともなう腰痛・座骨神経痛・"腰部脊柱管狭窄症"・腰部脊柱管狭窄症・動脈硬化、慢性腎炎、ネフローゼ、萎縮腎、膀胱カタル、浮腫、陰萎、耳鳴り、しびれ、かすみ目、白内障 湿疹 乾癬 排尿異常・腰痛・ 腰脚麻痺 ・神経症 ・健忘症 ・夢精・ 早漏 ・陰萎・眼底出血 ・老人性掻痒症 ・老人性の諸症 ・耳鳴り・腎産後脚気・更年期障害・老人性の湿疹・低血圧・前立腺肥大症や糖尿病・認知症などにも適応します。


肝胆湿熱の膀胱炎に竜胆瀉肝湯

竜胆瀉肝湯

尿路や生殖器の炎症をさまし、尿の出をよくします。わりと体力のある人で、冷えのない場合に向く処方です。
肝胆火旺(肝火上炎):はげしい頭痛・目の充血・目やに・眼痛・口が苦い・急性の難聴や耳鳴・耳痛・胸脇部の脹った痛み・いらいら・怒りっぽい・不眠・尿が濃いなどの症候。
排尿痛、残尿感、頻尿、尿のにごり、陰部のカユミなどに適応し、そのような症状をともなう尿道炎や膀胱炎、膣炎、子宮内膜症などにも用います。

利用応用、高血圧症・自律神経失調症・急性結膜炎・急性中耳炎・耳前庭や外耳道の癰・急性胆のう炎・急性肝炎などで、肝胆火旺を呈するもの。

急性尿路系炎症(腎盂炎・膀胱炎・尿道炎)・急性睾丸炎および副睾丸炎・急性湿疹・急性骨髄内炎症・急性前立腺炎・膣炎・帯状疱疹などで、湿熱を呈するもの。
成分、当帰4.0 地黄5.0 木通3.0 黄芩3.0 沢瀉3.0 車前子3.0 龍胆1.0 山梔子1.0 甘草1.0
治療法清熱利湿通絡止痛

 

膀胱炎排尿痛残尿感の漢方薬/ 東京都目黒区の漢方薬局 桂林堂薬局

漢方薬局東京都で漢方歴30年|漢方薬相談は目黒区中目黒の桂林堂へ