痔の漢方薬、いぼ痔・痔核の漢方治療法は お血が重要
肛門と、直腸下端の周辺には網の目のような血管(静脈)があり、この静脈が膨らんでこぶ状になったもの(静脈瘤)が痔核の本体です。
いぼ痔(痔核)は、その名のとおり、肛門にいぼ状の腫れができる状態です。
歯状線をはさんで肛門の内部にできるものを内痔核(ないじかく)、外側にできるものを外痔核(がいじかく)と呼びます。
主に排便時のいきみや便秘などによって、肛門部に負荷がかかることで直腸肛門部の血液循環が悪くなり毛細血管の集まっている静脈叢(じょうみゃくそう)がうっ血して、はれ上がることで起こります。
人類が垂直歩行を行うようになったため、肛門は心臓より低い位置になり、痔静脈の圧力が高くなりました。それが証拠に、四つん這いの動物には痔核はありません。
長時間立ったり、座りっぱなしの生活習慣は、痔核を発生させると考えられています。また、排便時の強いいきみの習慣も同様に痔核に悪影響を及ぼします。
素質 痔静脈の周囲の組織が弱い体質の人は、痔静脈が圧力により拡張しやすく痔核の本体である静脈瘤に発展しやすいと言われています。従って、痔になりやすい体質は遺伝すると考えられています。
そのほか、年をとると肛門の支持組織が弱くなり、痔核が肛門外に脱出しやすくなります。
酒類、辛子や胡椒などの刺激物などのとりすぎは、出血や腫れを増悪させます。女性は、妊娠、出産で悪化します。
痔・痔核はどのようなことに注意すればよいのでしょうか
痔の原因となる肛門周辺の血流悪化は同じ姿勢をとり続けることや冷えなどによって起こります。
寒い冬に痔が悪化しやすいのは、冷えによって血液のうっ滞が起こるためです。職場などではエアコンが効いていても足元だけ冷えるということがよくありますので、ひざかけや座布団などを使用して、下半身が冷えないように注意するようにしましょう。靴用カイロなどを用いて足の冷えを予防するのも効果的です。
また、固い便を無理に排出することで痔が発生したり悪化したりすることもあります。便秘が続くと便も固くなりがちとなりますので、便通を確保できるように食生活に注意したり、場合によっては便秘薬を使用して固くなる前に排出しておく必要があるかもしれません
乙痔湯、痔核の代表漢方薬
乙字湯は日本で生まれた漢方薬・漢方処方。
江戸時代の医師、原南陽によって考案された漢方処方。
乙字湯は柴胡・黄芩・当帰・大黄草・甘草・升麻の6種類生薬から構成されています。
痔は、肛門周辺の血流が悪くなってうっ血が起こり、また痔核や緩んだ上皮などが垂れ下がって肛門から脱出する疾患です。乙字湯に含まれるこれらの生薬には、痔の原因となる血流のうっ滞を改善し、垂れ下がり脱出した痔核や上皮を引き締めて引き上げる作用などがあり、痔に効果を発揮するのです。
桂枝茯苓丸-------金匱要略記載、瘀血(血液の滞り)には桂枝茯苓丸というくらい、瘀血の代表格的漢方処方です。
血行をよくして熱のバランスを整えることで、のぼせや冷えを改善し、子宮などの炎症をしずめます。また、ホルモンバランスを整える効果も期待でき、生理不順や生理痛・頭痛・めまい・肩こり・のぼせ・足の冷えなどを改善し、更年期障害・不妊症・子宮筋腫・ニキビ・シミ・痔・痔核・肝臓病など、瘀血(血行不良)が原因の病気・症状を改善します。不妊症の場合、排卵があっても黄体機能が悪いと着床せず妊娠できないケース等に温経湯・当帰芍薬散とともに使用されていますイボ痔の漢方治療法 、漢方薬治療改善例
漢方薬でのいぼ痔(痔核)に対する方法は、痔核は漢方医学ではお血
痔核・イボ痔 痔の漢方薬治療/東京都目黒区の漢方薬局 桂林堂薬局