EditRegion3

肝臓病と漢方処方、漢方薬とその応用に牛黄・熊胆 ・片仔廣

肝臓解毒能力を高めて健康に、二日酔いのつらさも解消

天然生薬、牛黄や熊胆
胆汁の分泌促進に優れ、そのほかにも肝保護・抗炎症・解熱作用・抗血栓・鎮静等の作用があり、貴重な天然生薬牛黄・熊胆は、C型肝炎など、肝臓・心臓病にも応用されています。


牛黄
には赤血球新生促進、胆汁分泌、肝臓保護作用、強心作用などがあり、肝臓の解毒機能を高めて二日酔いを防ぎ、慢性疲労、肝障害の改善にも効果的に作用します。

漢方の専門誌に、劇症肝炎・急性黄疸型肝炎などに0.6gを茵ちん蒿の煎湯で服用するとあるように、熊胆の主要成分UDCAは利胆作用があり、胆汁の流れを良くし、肝臓の血流を良くし、肝臓の細胞を守ります。UDCAのC型肝炎疾患に対する効能が2007年に追加され、肝臓の炎症を軽減し、病状の進展を抑制する効果が期待できます。そのほか、強心剤、脳梗塞後遺症など、色々な薬品に利用されています。


ゴオウも熊胆も、高価な天然漢方生薬であり誰でもできる方法とは思いません。
ただ、京都府立医科大の研究では、どのような治療でも肝機能の改善しなかったケースにゴオウと熊胆を使用したら、見事に肝機能が改善したこと、その後使用の中止で悪化し、再使用で再び改善したことを報告しています。

また熊胆の主成分はウルソですが、使用した熊胆の量は現在使用されるウルソの1/10に足りませんから、ウルソが効いたとは考えにくく他の複合漢方薬成分との相乗効果だと考えられ、やはり熊胆でなければダメなのでしょう。

肝臓ガン治療を漢方薬でするにしろ、現代医学的な治療をするにしても、ゴオウと熊胆を組み合わせて使うことをお奨めします。

また肝臓癌にはなっていないが、C型肝炎・B型肝炎で肝機能が改善していないケースほど肝臓ガンへ発展しやすいことから、予防の意味合いも含めてゴオウと熊胆を使って肝機能を改善させたら、肝臓ガンへの進行を遅らせることができるのではと考えます。 文献を見ると、非常にきれいなデータが出ているのですが、高価なことが欠点です。

あまりにも有名な

片仔廣 成分牛黄1.5g 蛇胆2.1g じゃこう0.9g 田三七30g/10粒の解説

片仔廣
片仔廣の解説

体内、外のあらゆる炎症を鎮めるといわれる。

肝臓機能の回復、肝臓機能障害、急性、慢性肝炎、B型肝炎、C型肝炎、脂肪肝、劇症肝炎、アルコ-ル性肝障害・体力低下・免疫力低下などに治療効果があると言われています。

世界的に有名な肝臓病治療薬で、耳、目の炎症。歯茎の腫、咽喉の腫、灼けど、傷、捻挫。蜂、蛇など毒虫に刺され。ニキビ。各種の感染及び炎症、炎症による痛み、発熱。(内服と外用が併用すると効果が一層顕著)


【片仔廣へんしこう服用方法、参考】
内服の場合、1回0.6g、1日2~3回、ぬるま湯で服用。
外用(クリーム)の場合、薄切りにしてぬるま湯に溶かし、患部に塗ります。

但し、この片仔廣は大変高価なため、せいぜい一日に1グラム(三日で一粒)が最高量と考えます。

【 片仔廣へんしこう成分】
田七人参85、蛇胆7、牛黄5、麝香3


【片仔廣へんしこう注意事項

箱表面に製造メ-カ-名の章州片仔廣薬業株式会社とメ-カ-の住所中国福建章州上街に印刷してあり、または、二枚の偽物防止シ-ル:一枚は左上部の銀紙シ-ル、そのシ-ルを剥がすとその商品の防偽数字が現れます。中国語が分かれば、銀紙シ-ルに電話番書いた号で、その数字を確認することができます。もう一枚は右下部の紙シ-ル、そのシ-ルは封印シ-ルで、シ-ルに書いた文字は国家中医薬管理局推薦中国中薬名牌産品防偽標示です。

旧バージョンのものは偽造シールは1枚です。

片仔廣へんしこう規格】10包(1包は1錠、3g)/箱

【製 造 社】樟州片仔廣薬業株式会社

 

片仔廣との併用にとても相性がいい人参養栄湯
漢方処方人参養栄湯の血小板減少に対する作用

C型肝炎患者の多くは血小板の減少に悩まされていています。

血小板数が12万以上の場合は予後もある程度良いのですが、この血小板が10万以下の場合はC型肝炎の病気が進んでいるという報告がなされています。このような場合、ほとんどの方が肝硬変になっていて、C型肝炎の病気の重症度が確認できます。

 

人参栄養湯エキス顆粒4g/日の投与を行ない、漢方薬投与後3ヵ月後には紫斑は左下腿,右前腕などに残っていたが、「先日農作業で右手に切り傷を受けた時、今まではなかなか出血が止まらなかったが、今回の怪我ではすぐに出血がとまった。」と驚きをもって報告してくれた。

なお、この時の血小板数3.8万/mm3であった。

投与後1年で血小板数11万/mm3とそれまでより激増した。現在は紫斑や皮下出血は焼失している。人参栄養湯はその構成生薬よりコルチコステロン分泌促進,免疫増強,細胞寿命延長,環状ヌクレオチドに対する作用などがありこの度の症例に対しても,これらの生薬が作用するための患者との証の合致が得られたためと考えれる

 

人参養栄湯
気血両虚・安神に対する漢方処方で1107年和剤局方記載、十全大補湯の証に、精神不安など、神経症状がある方に使用されています。

体力・気力を補い、元気を取り戻すのを助けます。冷え性で貧血気味・顔色悪く、気力がない・疲れやすい・食欲不振・頭がふらつく・目がかすむ・筋肉のひきつり・健忘・眠りが浅い・寝つきが悪いといった症状等に効果があります。
全身の代謝を促進し、体を温めて消化吸収を強め、元気をつけ疲労感を除き抵抗力を増し、タンパク合成・造血・免疫力・精神安定に働きます。
慢性肝炎・ガン治療補助・慢性腎炎・自律神経失調症・不眠症・気管支炎等に応用されています。
成分:人参・黄耆・当帰・地黄・白朮・茯苓・芍薬・桂皮・陳皮・遠志・五味子・甘草


黄耆は病気に対する抵抗力を高める

漢方医学では、体力や抵抗力の源である生命エネルギーを「気」という概念でとらえ、気の産生を増すことで体力や抵抗力を高める生薬を補気薬と言い、補気薬の代表格の一つがが高麗人参と黄耆です。


がんの漢方治療で補助利用されている補中益気湯や十全大補湯、人参養栄湯など体力や免疫力を高める効果をもつ漢方処方の多くが、人参と黄耆の組み合わせを基本にしています。

黄耆はマメ科のキバナオウギの根で、黄耆の多糖類成分にはインターフェロン誘起作用やリンパ球の活性化など免疫機能増強作用があり、病気全般に対する抵抗力を高める効果が期待できます。

皮膚表面の血液循環や新陳代謝を良くし、皮膚の傷の修復を促進する効果や、肝細胞の再生を促進する作用があると言われています。

また、黄耆には体内から余分な水(水毒)を排除する作用(利水作用)もあります。
人参は体液を保持する作用があり、長く服用するとむくみや血圧の上昇が起こりますが、利水作用をもつ黄耆と組合せることによって、人参の副作用を軽減しつつ、体力や抵抗力を増強する効果を相乗的に高めることができます。


人参養栄湯の主要成分、黄耆の抗ガン作用

マウスに抗がん剤を投与して骨髄にダメージを起こす実験モデルで、マウスの腹腔内に黄耆エキスを投与すると、造血能の回復が促進されることが確認されています。
黄耆エキスが骨髄の造血支持細胞の生存率や増殖能を高め、造血機能を高める増殖因子の産生を促進する効果などが報告されています。

 

柴胡剤の肝臓病への応用、加味逍遥散

加味逍遥散
更年期障害のファーストチョイスに加味逍遥散というくらい、あまりにも有名な漢方処方で、職場の人間関係などによるストレスなどに、加味逍遥散が随分助けてくれます。嫌な上司・家庭内でのトラブル・仕事上での人間関係などから起こりやすい精神神経症状にとてもお勧めです。イライラしたり、やたらと怒りっぽくなったりする方に良く効きます。

宋時代(1107~1110年)和剤局方記載
漢方的な治療法は、気滞血瘀・肝気鬱結・肝陽上亢で、気・血の流れが悪く、停滞している“気・血・水”の流れをよくすることで、精神神経状態を落ち着かせ、血液循環を改善し、清熱作用で上半身の余分な熱(のぼせ傾向)を取り去ります。
ホルモンバランスを整え、生理不順や生理痛・イライラしたり怒りっぽくなる・やる気の低下・めまいやフワフワ感・動機・上半身が熱くなるのぼせ傾向や発汗・寝つきが悪い・不眠症・不安感・抑うつ状態・焦躁感・頭痛・肩こり・倦怠感・多汗症・赤面症・ニキビ・慢性肝炎・子宮筋腫・不妊症などの症状・病気にまで適応します

 


漢方薬局東京都で漢方歴30年|漢方薬相談は目黒区中目黒の桂林堂へ

片仔廣、肝臓障害・肝硬変・C型肝炎・肝ガン/東京都目黒区漢方薬局 桂林堂薬局