EditRegion3

心臓・高血圧・動脈硬化・脳梗塞予防

 

肩こりで悩んでいる・のぼせることがよくある・日頃ストレスが多い・両親どちらかにに高血圧症・むくみ易い等の症状で高血圧治療が始まる漢方薬



漢方処方漢方薬はどういった種類の高血圧には有効?

漢方医学は病名から診断されて漢方薬が処方される方法と違い、あくまで、高血圧で悩んでいるその人の全体的症状(漢方では”証〟と言います)を考慮しながら、その方の高血圧治療に合わせた漢方処方選択されて治療を行います。

 

その人の顔色をみる望診、具体的症状をきく問診、切診=脈・お腹を触る行為(医療行為の為でいません)の4つの診察方があります。

望診は肉眼で患者さんの体格・顔色・眼瞼・皮膚・姿勢・身体の動きなどを観察する方法です。

望診の中でも、とりわけ重要なのが舌診です。
舌診では患者さんの内臓熱・水毒の程度・血滞・お血・血虚・血熱・病の虚実まで様々な情報を得る事が出来ます。

聞診は耳で患者さんの声・咳・呼吸音・腹鳴を聞いたり、体臭・口臭・大小便・分泌物などの臭いを嗅ぐ方法です。

問診は「患者さんの訴え」を聞きだす方法です。漢方では「患者さんの訴え」を最も重要視します。それは一人一人の体質が異なり、病状も異なるからです。問診は細部まで丁寧に行われます。

切診は手で直接触れて脈診や腹診をする方法で、日本には漢方古方派で発達した素晴らしい独特の腹診法がありますが、漢方薬局では医療行為で認められていません。

 

その方の状態を詳しく考慮してベストな漢方処方を選択

 

高血圧症の患者の付随症状として、代表的なものに「肩こり」があります。

のぼせや肩こりの症状を和らげ、ストレスを緩和緩しながら血圧を下げる作用のある漢方薬には防風通聖散・三黄潟心湯・黄連解毒湯・釣藤散などがあります。

防風通聖散は、肥満傾向にある人で動機・のぼせの症状がある人にも効果があります。

肩こりに加え、頭痛やめまいも症状として自覚している人には釣藤散・大柴胡湯や柴胡桂枝乾姜湯が適応します。この他にも高血圧に適応がある漢方薬は多くあります。

 

また、漢方薬は適応がなくても個人個人の証さえあっていれば高血圧に効果を発揮するものもあるのです。

例えば、高齢者では、心臓からの血液の拍出量が少なくなる傾向にあり、抹消血管抵抗が上昇しやすくなります。高齢者に良く用いる八味地黄丸や補中益気湯は高血圧症の適応はないものの、心拍出量を増やし、抹消血管抵抗を減らす生薬が含まれているので、血圧を安定させるのに効果があると言われています。

 

血圧に利用応用されている漢方処方

三黄潟心湯

体の(主に上半身)熱や炎症をとり、機能の亢進をしずめる働きがあり、便秘傾向であり、赤ら顔、のぼせやイライラすることが多い人に向く処方です。

、のぼせやほてり、イライラ感や不安感、不眠、便秘、鼻血など出血、あるいは高血圧にともなう頭重感や肩こり・めまい感などに適応します。

三黄潟心湯の効能効果はのぼせ気味で、顔面紅潮し、精神不安で、便秘の傾向の方の高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症等に効果的です。



 

防風通聖散

金時代の「宣明論」記載
体の熱をさまし、病因を発散させるような働きがあり、また、水分循環を改善し、便通をつける作用もあります。体力のある太鼓腹の肥満タイプで、便秘がちの人に向く処方です。

利用応用:肥満症、便秘、尿量減少、むくみ、のぼせ、肩こりなどに用います。また、そのような症状をともなう高血圧症や腎臓病、糖尿病などにも使用します。

成分:防風・黄芩・大黄・芒硝・麻黄・石膏・白朮・荊芥・連翹・桔梗・山梔子・芍薬・当帰・川芎・薄荷・滑石・生姜
腹部に皮下脂肪が多く、脂肪ぶとりの体質で便秘あるいは胸やけ、肩こり、尿量減少など伴うものの次の諸症。

高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、常習便秘、胃酸過多症、腎臓病、心臓衰弱、動脈硬化、高血圧、脳いっ血これらに伴う肩こり、常習便秘、痔疾、慢性腎炎、湿疹。
★肥満を解消するためには、余分な脂肪を溜めずにしっかり落とすことが大切です。

防風通聖散は、交感神経に働きかけるマオウや、脂肪代謝経路に働くカンゾウ・レンギョウ、溜まった老廃物の排泄に働くダイオウなど、18種類の生薬がそれぞれの働きを助け合うように処方された漢方薬。脂肪を分解・燃焼する働きがあり、おなか周りの脂肪など、肥満症の改善に効果があります。また、肥満に伴う便秘などにも効果的です

 

虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)と注意しなければいけない動脈硬化

加齢とともに心臓病を患っている方は増加しますが、どんな心臓病があるのか、意外と知られていませんようです。
しょうゆ文化の日本人は塩分摂取がどうしても多く、心臓病で患う方は、日本人の死亡原因の約15%を占め、臓器別としては第一位になっています。
心臓病には生まれつきの異常である先天性心疾患と感染症・動脈硬化・その他の加齢性変化によっておこる後天性心疾患がありますが、高齢者にみられる心疾患のほとんどは後天性です。


虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)と注意しなければいけない動脈硬化

心臓の筋肉へ栄養や酸素を送る動脈(冠動脈かんどうみゃく)が狭くなったり(狭心症)、完全に詰まったり(心筋梗塞)することで、部分的に心筋が弱るか、心筋が死んでしまう病気を虚血性心疾患と呼びます。
最近の心臓死の約半分が、この虚血性心疾患となっており、虚血性心疾患の原因の多くは冠動脈の動脈硬化です。
この病気をおこりやすくする因子を冠危険因子と呼びます。主なものとして
★加齢、性別(男性)、★高血圧・糖尿病、★喫煙、★低HDLコレステロール(善玉)血症、高LDLコレステロール(悪玉)血症があります。
多数の危険因子をもった人は危険です。しかし、総コレステロールが280mg/dlと高くても他に危険因子が全くない場合、特に60歳以下の女性は心筋梗塞の危険性はあまり高くありません。

 

高血圧・動脈硬化・脳梗塞の漢方薬/東京都目黒区の漢方薬局 桂林堂薬局