パーキンソン病・脳の伝達漢方∣東京都の漢方薬局∣目黒区 桂林堂薬局
パーキンソン病・脳の伝達漢方
パーキンソン病の主な症状
足が前にでにくい
転びやすい
フラツキがある
上手く歩けない
筋肉のこわばり
パーキンソン病は脳に伝える神経伝達物質ド-パミン伝達不足により発症します
脳の伝達や命令がうまく伝わらなくなるので、パーキンソンやフラツキ病状と呼ばれる運動の障害を生じます。
なぜこの病気が起きるのかはまだ不明ですが、パーキンソン病のほとんどは遺伝と関係がありません
但し、遺伝するパーキンソン病の家系が判明していて、遺伝子レベルでの解析が進んでいます。

tennaibook_32
パーキンソン病・脳の伝達漢方
パーキンソン病の主な症状
足が前にでにくい
転びやすい
フラツキがある
上手く歩けない
筋肉のこわばり
パーキンソン病は、中高齢者に発症し、患者さんは10万人あたり100人以上はいるとされ、65歳以上ではさらに増加するといわれています。高齢社会において、脳に関係する病気では、アルツハイマー病に次いで身近な病気といえます。
このようにパーキンソン病に対し、筋肉の緊張、痙攣、こわばり、足が前に出にくい症状を考えた所、筋肉や体のこわばりに効果的漢方薬を選びました
パーキンソン病・脳の伝達漢方
パーキンソン病に漢方薬
抑肝散陳皮半夏
抑肝散陳皮半夏タイプの方は、イライラして、十分にストレスを発散できず
貧乏ゆすりやチック、登校前や出勤前になると腹痛や頭痛が起こる、そのような方にお勧めです
◆抑肝散本来は「小児のひきつけ」に対する処方で発表されましたが、今回は漢方薬応用の力によってパーキンソン病を勧めてみました
抑肝散に陳皮と半夏を追加した処方内容
抑肝散陳皮半夏は、筋肉の痙攣、筋肉のこわばり、筋肉の硬直を和らげる働きがあり、パーキンソン病に効果を発揮するのと確信しています
◆気虚(体力低下)・血虚(栄養低下)のために、ストレスに対する抵抗性が低下して、軽度な精神的・肉体的な刺激に対しても反応性が高まった状態に抑肝散陳皮半夏は効果を発揮しますが自律神経系の失調を伴った状態によいです
中医学の考え方
◆肝はストレスやイライラ・筋肉・目と関連
◆肝が高ぶって、肝気が過剰に動く病態の諸症状に用います
◆肝が高ぶり、更に悪化すると肝陽化風になり、興奮すると
手足のふるえ、筋肉のけいれん、歯ぎしり、ちょっとした物音にビクッとして眠れないなどの症状が現れます
【処方構成】抑肝散陳皮半夏
釣藤鈎(チョウトウコウ)、柴胡は、鎮静・鎮痙作用を持ち自律神経を調整し、イライラやストレスを和らげる働きがあります
また釣藤鈎にはてんかん発作を抑制し、強い抗痙攣と降圧の働きもある(平肝熄風)。
当帰、川芎は滋潤強壮で体を栄養しながら血液の循環を改善し、川芎は頭痛にも効果があります
茯苓、甘草、白朮(ビャクジュツ)は消化吸収を強め、全身の機能を強化します
また茯苓には鎮静の働きがあり、白朮とともに、からだの余剰水分を利尿により排泄しめまいに効果を発揮し、さらに陳皮(チンピ)、半夏は気の流れを良くしながら
悪心・嘔吐を鎮め、腹部の膨満感を除く作用があります
以上抑肝散陳皮半夏の漢方薬でした