咳・ 気管支喘息・気管支炎に効く漢方薬∣東京都目黒区∣漢方薬局 桂林堂
咳喘息は、気管支喘息の症状の喘鳴(ヒューヒューゼーゼー)の症状が無い長引く咳になります
咳喘息は、気管支喘息同じように気道の慢性的な炎症が関係していると言われています
咳喘息は変わった病名ですが、長引く咳の3、4割は咳喘息が原因であるらしく、呼吸器内科では一般的な病名になります
但し、咳喘息は適切な治療をしないと
3〜4割が気管支喘息へ悪化する病気です
住環境や生活習慣の変化から、喘息の要因になるアレルギー物質が増えていること、喘息を引き起こす、アレルギー体質も、年々増えていることが背景にあると思われます
大人になってから喘息になる人も増加していて、 喘息の症状は、息がゼイゼイ、ヒューヒューと鳴る喘鳴や、息苦しさ、咳、痰、そしてひどいときには呼吸困難を引き起すこともあります
ハウスダストやダニが原因で引き起される気管支のアレルギー反応と思われていましたが、喘息の症状が無くても気管支に慢性的な炎症があり、それがさまざまなきっかけで悪化して喘息の発作を引き起していることがわかってきました。
漢方医学はそもそも、傷寒雑病論という2000年前に完成された医学暑
風邪の初期から中期、後期まで、複雑に風邪の理論・治療法を論じています。
発熱・汗・咳・体の状態の変遷を分析しながら一刻、一刻、新しい治療法が記載されています。その中に気管支喘息や気管支炎、咳喘息などを論じたものもあります
咳喘息・気管支喘息・気管支炎に効く漢方
気管支喘息は空気の通り道である気管支がアレルギー反応などで炎症を起こし過敏になり、何かの刺激で腫れたり痰がでたりして狭くなり呼吸が苦しくなる慢性の病気
風邪の後の咳が長く続いたり、引っ越し転職で疲労が重なり、気管支喘息になるかたも漢方薬相談でいます。
気管支喘息は常に症状があるわけではなく、時間や体調、ストレスなどで強い発作が出たり症状がなかったりします。
そのため、本当の体の調子が治療時にうまく伝わらないことがあり、カゼと間違われ診断が遅れることもあります。
またダニの除去といった生活環境、習慣を改善する事で症状を軽くすることも、自己管理が極めて重要な病気です。
気管支炎や気管支喘息に効く漢方薬
柴朴湯
気帯タイプ
構成生薬/柴胡,半夏,黄苓,人参,甘草,大棗,生姜,厚朴,茯苓,蘇葉
精神不安,抑うつ傾向のある場合に用いられる.
全身倦怠感,咽喉.食道部の異物感,気管支炎、気管支喘息、喘鳴,咳そう,動悸,めまい等の症状を伴うことが多い.
[効果・効能]
気分がふさいで,咽喉,食道部に異物感があり,時に動悸,めまい,嘔気などを伴う次
の諸症状;小児喘息,気管支喘息,気管支炎,咳喘息,こじれて長びくカゼの咳、抑うつ感や不安神経症など。
適応や応用により、慢性腎炎・慢性肝炎・自律神経失調症・うつ病・片頭痛 等に利用。
小青龍湯は鼻水や水ぽい咳や喘息に効果
肺寒証タイプ
2000年前の医学書、金匱要略記載:麻黄・桂皮・芍薬・半夏・五味子・細辛・乾姜・甘草が成分。
発汗作用があり、体の熱や腫れ、あるいは痛みを発散させます。また、水分バランスを調整する働きもあります。
西洋医学的には、気管支拡張作用、抗アレルギー作用、抗炎症作用などが認められ、咳喘息や気管支喘息、気管支炎に効果があります
冷えは水毒
(水分代謝障害)の原因——-小青竜湯は、かぜ(特に鼻かぜ)、気管支炎、気管支喘息や最近増えている花粉症やアレルギー性鼻炎などに幅広く利用・応用されていられ、これらの疾患のポイントは水余りによる炎症と寒証(冷え)陽虚(暖める力が低下)といえるでしょう。
喉における痰、鼻における鼻水はサラサラしてうすく、量も結構多いのが特徴で、自覚症状として寒けを訴える傾向にあります。体の冷えにより、溜まった水分(水毒)はいつまでも抜けなくて、痰や鼻水のもとになっています。
★五味子の作用——–気管支喘息・気管支炎・長咳・小児喘息・体力低下・慢性肝炎に用いる。
単味の蜜丸あるいは茵ちん蒿・大棗を配合した蜜丸を投与すると、トランスアミナーゼ値を低下させ、有効率は約80%である。との報告あり。
● 薬理作用: 鎮静/鎮痙, 鎮咳, 肝障害改善, 平滑筋収縮抑制, 抗アレルギー, 抗痴呆, 抗酸化, 抗血液凝固
● 効能・用途: 五味子(ゴミシ)は、中枢神経系の興奮作用、鎮咳去痰作用、子宮興奮作用、抗菌作用などがあり、血圧降下、感覚器(とくに視覚)の感受性増強などに良いとされる。
せきやぜん息を鎮める働きと水分代謝を正常にするので、このようなときの寝汗や下痢などにも効果があるとされる。
民間では滋養・強壮に焼酎に漬けた五味子酒がある。
毎日の栄養補給に、【鉄・カルシウム・マグネシウム・ビタミンC、A配合】
● 【五味子の医薬品】人参養栄湯:体力と気力を補い、病後・産後の体力低下、虚弱体質、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血を改善する。微熱、悪寒、咳、便秘、精神不安不眠などがおこりやすい、やせて顔色の悪い人に用いられる。 ガン治療は肝臓病などに応用されるケースが多い漢方処方です。
麻杏甘石湯
肺熱証に利用、2000年前の医学書、傷寒雑病論記載
喘息の治療によく使われる漢方薬で、配合生薬の「麻黄」は西洋医学の気管支拡張薬と同様の作用をし、咳や喘鳴を防ぎます。
去痰作用のある「杏仁」、熱や腫れをしずめる「石膏」、緩和作用のある「甘草」で構成されていて、気管支を広げ、また痰を出しやすくして呼吸を楽にし、ひどい咳や気管支喘息に適応します。口が渇き、比較的体力のある人に向く処方です。
利用・応用:気管支喘息・気管支炎・長咳・咳喘息
成分、麻黄・杏仁各4 甘草2 石膏10
使用注意、胃腸の弱い人、体力の衰えている人、心臓関係の病気のある人、またほかの薬(かぜ薬など)との併用は注意しましょう。むくみ、血圧上昇、脱力感などが起こることがあります。
麦門湯
陰虚 (潤い不足、、、)タイプの咳・気管支喘息・気管支炎
2000年前の医学書、金匱要略記載
成分、麦門冬・半夏・人参・粳米・大棗・甘草。
のどを潤し、咳をしずめる作用があります。
痰の少ない乾咳、もしくは切れにくい粘稠な痰をともなう咳、あるいは、のどや口が乾燥しイガイガ感のあるときに用います。
漢方医学的治療法:滋陰益気・補益肺胃・降気
慢性の炎症や消耗性疾患により気道や胃の分泌液不足が生じたものに用い、慢性の咳嗽(咳こんでなかなか止まず顔が紅潮することが多い)・咽喉の乾燥感と刺激感・少量の粘痰あるいは無痰・口渇などの肺陰虚の症候と、息ぎれ・疲れやすいなどの気虚の症候がみられる気陰両虚に用います。
口渇・咽の乾燥感・乾嘔・吃逆・食欲不振・便がかたいなどの胃陰虚の症候に、元気がない・疲れやすい・息ぎれなどの気虚の症候をともなう胃気陰両虚に用います。
応用・利用:急性気管支炎・気管支肺炎・肺炎・蕁麻疹の肺炎・気管支喘息や咳の発作などで、肺熱を呈するものに使用します。
半夏厚朴湯
“気”帯治療の代表格半夏厚朴湯は、2000年前の医学書、金匱要略記載、滞っている“気”の流れを良くしたり、発散したりして、“気”の滞りを改善します。神経をしずめ、心と体の状態をよくします。また、咳や吐き気を抑える作用もあります。
漢方医学的治療法:理気降逆・化痰散結、悪心・嘔吐・吃逆に上腹部膨満感やつかえなどの気滞の症状をともなう痰飲による胃気上逆に使用します。
喉や食道部、または脇胸部の梗塞感や詰まり感・心臓が握られている様・咳ばらいや吐き気が使用目安です。
滞っている“気”の流れをよくしますので、気分がふさいだ方の抑うつ状態や不安神経症・精神不安・不眠症・無気力・恐怖感・ノイローゼ・動悸・更年期障害・神経性胃炎・しわがれ声・心臓喘息・つわり等の症状・不安神経症、心臓神経症、喉頭・食道神経症、浮腫、気管支炎、嗄声、気管支喘息、気管支炎、咳、嘔吐症、バセドー病など。
つらい咳と漢方薬、症状や体質に適応、漢方薬が効果的です
葛根湯加川きゅう辛夷
葛根湯加川きゅう辛夷は、主薬の“葛根”をはじめ、下記の7種類の生薬からなり、薬理的に重要な役割をする“麻黄”は、交感神経刺激薬のエフェドリン類が含まれます。麻黄は、西洋医学の血管収縮薬と同様の作用を示し、鼻粘膜の腫れをおさえます。そのほか、おだやかな発汗・発散作用のある“桂皮”、痛みをやわらげる“芍薬”、鼻の通りをよくする“辛夷”などが配合され、これらがいっしょに働くことで、よい効果、咳や気管支炎や気管支喘息、副鼻腔炎に効果を発揮します。
中医学解説
【適応症】表寒・表実(悪寒、無汗、発熱、頭痛などで項背のこわばりをともなうもの、鼻閉(鼻詰まり)、鼻汁のあるもの)
葛根湯加川芎辛夷は散寒解表(辛温解表)の麻黄・桂枝・生姜と生津の葛根、滋養の芍薬・大棗・甘草と活血の川芎、通竅の辛夷から構成されています。
熱のため副鼻腔が炎症を起こすと、特に鼻づまりが強く肩こりや頭重などの症状や濃い鼻汁が出ます。
葛根で患部および筋肉の強ばりを緩め、芍薬・川芎で血液の循環をよくし、肩こりや頭重などを緩和し炎症を鎮めます。辛夷は川芎とともにのぼせを下げて、新陳代謝をよくし鼻づまりを改善する働きがあります。
荊芥連翹湯
荊芥連翹湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『万病回春、鼻病門に収載された処方を基本に、日本で経験方として発展させた薬方です。顔の色が浅黒く(暗褐色)、手足の裏に油汗をかき易く、もともと鼻、耳、扁桃、皮膚粘膜部に化膿炎症をおこし易い体質の人で、アレルギーや感染等でおきた鼻炎が慢性化し鼻汁が濃く膿汁となっている状態の慢性鼻炎、蓄膿症、また慢性扁桃炎、およびにきびにすぐれた効果をあらわします。
あるいは、炎症をともなうニキビや湿疹などに適応します。また、そのような病気になりやすい、いわゆる腺病体質を改善します。
荊芥連翹湯の成分、黄芩・黄柏・黄連・桔梗・枳実・荊芥 ・柴胡・山梔子・地黄・芍薬・川芎・当帰・ 薄荷(ハッカ) ・百芷防風・連翹・甘草
日本漢方の効能・・・蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび
中医学解説:効能、清熱解毒・袪風排膿、養血
荊芥連翹湯は、清熱瀉火の黄連解毒湯と補血の四物湯を基本に、袪風の薄荷・柴胡・連翹・荊芥・防風・自正及び排膿の枳実・桔梗を中心に構成されています
応用:慢性鼻炎、慢性扁桃炎、蓄膿症、ニキビ、肥厚性鼻炎、鼻血、皮膚病
応用、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、蓄膿症、ニキビ、肥厚性鼻炎、鼻血、肺結核、神経衰弱、咳や気管支喘息、気管支炎
気管支喘息・気管支炎・喘息/東京都目黒区漢方薬局 桂林堂薬局
漢方薬局東京都で漢方歴36年|漢方薬相談は目黒区中目黒の桂林堂へ