クローン病と漢方薬∣東京都漢方薬局・中目黒桂林堂
クローン病の難病登録患者数は1999年をみますと18,036人で、最近は年間、約1,200人の方が発病していることになり、患者数は増加し続けております。
クローン病の発症別地域的にみると、欧米諸国を中心とした先進国に多いといわれ、欧米では日本の10倍以上の発症頻度でみられます。
アジア、アフリカにはクローン病の発症の少ない地域になります。
クローン病と潰瘍性大腸炎クローン病は原因が不明の病気で、若年者にみられ、消化管に縦長あるいは不整型の深い潰瘍を形成し、粘膜の炎症、腸管内腔が狭くなる慢性の炎症性病変です。
クローン病は口腔から肛門までの消化管のあらゆる部位に発生しますが、小腸や大腸が好発部位ですが、大腸に起こるのが潰瘍性大腸炎になります
クローン病の原因原因はいまだ不明ですが、遺伝、感染、免疫異常が考えられています。
2001年には遺伝子検索から、消化管内粘膜における細菌認識に影響を与えるNOD2という分子の異常が報告され、腸内細菌へのアプローチの必要性が指摘されており、今後の研究が待たれるところです。
粘膜下の繊維性変化に伴い次第に狭窄が起きたり、隣接する腸管、臓器に瘻孔ができ:管になった臓器どうし、または管の臓器と体表などの間にできる管状の孔)を形成します。
頻回の下痢や炎症による粘膜バリアの破壊、ステロイド剤使用によって腸内細菌は正常から乖離して、とくに口側では嫌気性菌による異常なガスが合併することが多いと考えられます。
狭窄部で消化吸収が低下すると同時に、TNFαやIL6(インターロイキン6)などの炎症性サイトカインが産生され、高熱、栄養障害、痩せ、血小板増加、肛門病変をきたすことが特徴です。
典型的症状には、6週間を超える下痢や腹痛、体重減少などが起こります。
これらの症状が現れた場合、若い方のの患者さんではとくにクローン病を疑うべきです。全身症状としては、倦怠感や食欲不振、発熱がよくみられます。
6週間を超える下痢や腹痛、体重減少などの炎症性症状が、クロン病になり、漢方薬では腸の炎症を抑え込む漢方薬があてはまり、潰瘍性大腸炎特有の激しい症状を起こしていた熱を鎮める清熱薬が用いられ黄連、黄芩、黄柏、山梔子などの清熱解毒作用がある漢方薬が中心となります。
これら清熱薬は湿を乾燥させるはたらきもあるので湿熱対策には一石二鳥です。また、体重減少には黄耆や人参が配合された六君子湯や補中益気湯があてはまりますまた、潰瘍性大腸炎は主に大腸にだけ起こる腸の病気になります潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が生じ、“びらん”や“潰瘍”といった病変が形成される病気のことです。潰瘍性大腸炎は発症すると腹痛、下痢、血便(便に血液が混こざる)などの症状になり重症な場合は発熱、体重減少、貧血など全身にさまざまな症状が引き起こされます。日本では難病の病気に指定されています
