現代医学での貧血は、血液中のヘモグロビン(血色素)が正常よりも少ない状態で、そこで貧血になると 起こる症状が下記に記載しました
めまい、立ちくらみ、頭が重い、頭痛、顔色が悪い、唇の色が悪い、首すじがこる、動悸、息切れ、疲れやすい、体がだるい、注意力低下などいろいろな症状が起きてきます。
①このため(血虚)の漢方薬治療は(血)は(気)から生まれるため気・血を両方を改善する方法により、(血虚)症状(爪が割れやすい、寒がり、乾燥肌、めまい、フラツキなど)を改善していきます。
②そのため「気から血は生まれるため」気の働きを高める漢方治療が必要
漢方の独自の「四診」と呼ばれる方法が、貧血とはあまり関係ないように思われることを尋ねたり、舌や貧血の症状を探り、貧血の根本的な原因を探ります
また、血虚の辛い諸症状を改善するには体質改善を目的とした漢方薬の長期服用が必要となり、根気よく飲み続けることが、最大の鍵となります。
貧血は、血液中のヘモグロビン(血色素)が正常よりも少ない状態をいいます。
ヘモグロビンは血流に乗って体のすみずみまで酸素を運んでいくため、ヘモグロビンが減少すると体内の各所で酸素不足が生じ、血色不良、動悸、息切れ、疲労、倦怠感、めまい、たちくらみなどのいろいろな症状が現れます。
女性の場合、ヘモグロビンの材料となる鉄分が食事で摂りきれなかったり、月経によって血液を失う機会が多かったりするため、貧血になりやすいと言えます。ただし、がんなどの重大な病気によって起こることもあるので、注意が必要です。
そこで漢方では(気)が不足すると血が生成できなくなり、血虚になりやすくなり、貧血気味の場合は血そのものを高める漢方薬(当帰、地黄、川芎、阿膠)と気を高める漢方(黄耆、人参、ショウマ)薬両方が必要になります
血虚タイプは(血・栄養・水分やリンパ)が不足している体質状態になり、上記に記載したように、漢方医学が考える(血)は単なる血液とは違い、体に大切な栄養を補給、水分を補給、リンパの流れみたいな関係と言われています
気の血の生成する働き低下により、血虚になりやすくなり血の絶対量が不足しがちで、血の量は大丈夫でも(血質)がよくない状態
● 漢方が考えられている血虚タイプで起こりやすい症状 一覧
◉体の症状
◉・寒がり、手足が冷える=血は栄養を補給するだけではなく温める働きもあります
◉爪が割れやすい=爪も血の栄養補給でツヤツヤしていて います
◉血の補給により髪はツヤツヤしていて、血虚になると髪に潤いが無く、ぬけやすい= 髪も血の補給が無ければ栄養がなくなり、髪も抜けやすくなります
◉精神的症状
●女性の生理関係の症状
・生理の血の量が少ない、色が薄い ・生理の期間が短い ・生理が遅れやすい
・不妊症 ・PMS(月経前症候群) ・多膿疱性卵巣症候群 ・不眠(眠りが浅い、中途覚醒) ・貧血 ・薄毛、抜毛 体質改善対策
●生活する上で注意は
血を補う食事をする事(特に生理中)
夜更かしは血が消耗しやすくすくなり
血が足りないこのタイプの人は、普段から鉄分の多い食事をするように心掛け、特に生理中から生理後にかけての1週間は出血による消耗が激しいので、集中的に血を補う食事を心がけ、気を高める生活習慣や食生活で気の血生成を良くしましょう
補中益気湯は気を高める漢方薬であり、血の生成に優れていて、血を漏れないように働きがあり、不正出血や痔出血、歯茎痔血など出血傾向に効果があります
阿膠のはたらきは血や潤いを補い、止血作用があり、 阿膠は、「補血薬」に分類され、補血薬は「養血薬とも呼ばれ、「血虚証を改善します
四物湯、温清飲は血の生成に優れた漢方薬になり、また、女性の病気である不妊症、生理痛、不正出血、内膜症に良いとされています
阿膠の四気五味(四性五味)は「平性、甘味」なので、次のような作用があることが分かります。
平性=温めもせず冷やしもしない、寒熱の偏りがない性質、甘味=補う作用、 また、阿膠は、「肺のグループ」「肝のグループ」「腎のグループ」に作用します。
阿膠の作用は、おおまかに次の4つが挙げられ、症状・疾患の改善のほか、美容にも応用されます
これを中医学では「肺・肝・腎に帰経する」などと表現し、阿膠は肺・肝・腎に帰経して、「補血止血「滋陰潤肺の効能を持ちます。
◉不足した血を補う:「補血」作用 「滋陰」作用
◉「陰(=潤い)」を滋養します。これを、補血作用、滋陰作用といい、「血虚=血(けつ)の不足」が原因の老若男女のさまざまな症状に用います。
◉また、肝血と腎陰を補うことから、アンチエイジング効果が期待されます。
◉阿膠は他の補血薬や補気薬などと一緒に配合されて用います。 ちなみに「滋陰」「補陰」「養陰」は、どれも「潤いを補う」ことを意味します。
「阿膠は、血虚による顔色が悪い・頭のふらつき・めまい・眼のかすみ・動悸・乾燥肌・爪が割れやすい
生理不順・月経後期などの症状のほか、血虚による肌や髪に潤いやハリが足りない・髪がパサつく・髪が細い・髪が抜けるなどの美容の悩みにも応用されます。
阿膠のような動物由来の中薬は「血肉有情の品」と呼ばれ、特徴的で薬効が高いことが多いです。
動物性の中薬は、植物性の中薬では届かないような深いところに、しっかり・どっしりと効くメージがあります。
『阿膠は「真陰」を補う』と記載されています。「真陰」とは、「最も根本的な陰(潤い)」のことで、「腎陰」を意味します。
潤い不足の「陰虚」にも、阿膠の滋陰作用が用いられます。
陽はエネルギーのことで、太陽のような火のイメージ ・「陰(いん)」とは、潤いのことで、清らかな水のようなイメージ
「陽」は人体を温めて活性化させるパワー、「陰」は温め過ぎてオーバーヒートしないようにする冷却水みたいに考えられています
どちらも必要不可欠で、両方のバランスが重要です。
ところが、冷却水である「陰(潤い)」が減ってしまう(=陰虚になる)と
相対的に「陽」が優勢となり、人体には「熱っぽい症候」があらわれることがあります
これを、「陰虚火旺」とか「虚熱(=不足したことによる熱)」などと言い、阿膠は、陰虚火旺による不眠・焦燥感・熱感などの症状に、ほかの中薬と配合して用います。
また、陰虚になるとみんなが陰虚火旺になるわけではありません。
また、「熱っぽい症候」が発熱や炎症とは限りません。西洋医学で言う、いわゆる「熱」とは異なる意味です。
阿膠には止血作用があり、鼻出血・喀血・吐血・血尿・血便・不正性器出血・月経過多などの多種の出血に対して、単味あるいは他の生薬を配合して用います。
止血に阿膠を使うのは「慢性的な虚証による出血」の場合です。実熱(じつねつ)や瘀滞(おたい)のある出血に早期に用いると、邪がこもってしまう弊害がありますので注意です。
