胃潰瘍に漢方薬治療|東京都 目黒区∣漢方薬局 桂林堂
胃潰瘍について考えました
胃潰瘍とは? 胃潰瘍は、胃液に含まれる胃酸と、胃酸から胃壁を守る粘膜のバランスが崩れることで起こる胃の病気
疫学的には、胃潰瘍と十二指腸潰瘍をあわせて消化性潰瘍と呼んでいます。
胃酸は食べたものを消化するため濃度が高く、強酸性(pH1~2)に相当し、その胃酸が胃の粘膜をみずから傷つける、つまり自分の胃を消化してしまう状態で、浅い傷であれば「びらん」、胃の粘膜筋板(ねんまくきんばん)を越える深い傷になると「潰瘍」と呼ばれます
胃潰瘍の原因はピロリ菌
胃潰瘍の原因となるピロリ菌は、5歳くらいまでの乳幼児期に、主に経口感染する細菌でした
最近、感染が判明するケースでは母親が口移しで与えた離乳食などを介した母子感染が多いと推定され、いわゆる団塊の世代(現在75歳前後)以上の方では、感染率は5割、つまり2人に1人の割合でピロリ菌に感染しているとみられています。
そうした世代からの感染、さらに次の世代への感染により、ピロリ菌が継承されていますが、ピロリ菌による胃潰瘍は衛生状態の向上と除菌治療によって大きく減少しています。
現代医学の医薬品が胃潰瘍の要因に
現代、胃潰瘍の原因として圧倒的に多いのは薬剤性の出血性潰瘍です。
抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用を有する非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、血液をサラサラにする作用のある抗血小板薬や抗凝固薬などの薬が原因になります。
抗血小板薬と抗凝固薬をまとめて「抗血栓薬」と言われ、狭心症や脳梗塞の治療・既往歴のある方に用いられる重要な薬です
高齢化の進展と共に抗血栓薬を内服している方が増加し、それに比例して薬剤性の出血性潰瘍が増えています
胃潰瘍というと、ストレスで起こりやすいと思われている人も少なくないと思いますが「ストレス性潰瘍」という言葉も昔からありますが、たとえばひどいイジメを受けたり、相当なストレスが無ければ発生しません
胃潰瘍の症状
胃潰瘍を発症すると、以下のような症状が認められます。 みぞおちあたりの痛み(特に空腹時もしくは食後) 背部(胃の裏側あたり)の痛み 胃のもたれ感(それによる食欲不振) 吐き気、嘔吐 下血(黒色便) 上記に挙げたような症状がなくても、健診などで胃カメラの検査をして偶然見つかるケースも少なくありません。前述のNSAIDsによって生じた潰瘍の場合、本来感じるはずのみぞおちや胃の痛みを薬剤の作用(痛み止め)がブロックしてしまうため、痛みを感じないまま症状が進行して、いきなり出血を認めることも
胃潰瘍に漢方薬治療
胃潰瘍の主な症状
胃潰瘍の治療には、西洋薬に加えて漢方薬が多く使用され、上腹部痛、胸やけ、吐き上腹部痛の症状はある漢方薬にピッタリはまる効能・効果になります
特に、胸やけ、吐き気に効果、効能がある漢方薬は何種類もあるのが現状になります
胃潰瘍に漢方薬の選択
胃潰瘍は、胃の粘膜にできた傷のことです。ストレスや不規則な食生活、ピロリ菌感染などが原因として考えられています。
漢方薬は、胃潰瘍に対し体質や症状に合わせて単独で胃潰瘍の悩んでいた症状を解消します
胃潰瘍に漢方薬が選ばれる理由
漢方薬の一人ひとり体質や症状に合わせた治療が胃潰瘍に最適
漢方薬の場合は、単なる症状だけでなく、体質や生活習慣なども考慮して漢方薬を選択します
そのため、西洋薬では効果が出にくい場合でも、漢方薬が有効なことが多くあります。
漢方薬は 副作用が少ない
一般的に、西洋薬に比べて漢方薬は副作用が少なく、副作用も少ない
自然の生薬を使用
漢方薬そのものは、自然の生薬を組み合わせから出来ていて、安心安全な薬になります
漢方薬が、胃潰瘍に用いられる代表な漢方
胃潰瘍に用いられる漢方薬は、体質や症状によって様々です。代表的なものとしては、以下のものが挙げられます。
* 半夏瀉心湯: ストレスやイライラを伴う胃痛に効果があると言われています。
* 芍薬甘草湯: 胃の痛みや吐き気、便秘などに効果があると言われています。
* 柴胡桂枝湯: 上腹部膨満感や食欲不振などに効果があると言われています。
漢方薬は、個人の体質や症状に合わせて処方されるため、西洋薬では効果が出にくい場合にも有効な選択肢となることがあります。
漢方薬が選ばれる理由
* 体質や症状に合わせた治療: 漢方薬は、単なる症状だけでなく、体質や生活習慣なども考慮して処方されます。そのため、西洋薬ではなかなか改善しなかった症状が、漢方薬によって改善することがあります。
* 副作用が少ない: 一般的に、漢方薬は西洋薬に比べて副作用が少ないと言われています。
* 自然な治療: 生薬を組み合わせた漢方薬は、自然な形で体のバランスを整える働きがあります。
胃潰瘍に用いられる代表的な漢方薬
胃潰瘍に用いられる漢方薬は、その人の体質や症状によって異なりますが、代表的なものとして以下のようなものがあります。
* 半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう): ストレスやイライラなどからくる胃痛に効果があるとされています。
* 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう): 上腹部痛、胸やけ、吐き気などに効果があるとされています。
* 四逆散(しぎゃくさん): 胃痛、胸やけ、食欲不振などに効果があるとされています
胃潰瘍
膨満感とげっぷの話
腹部膨満感と関係が深いのは、五臓六腑の脾胃になり、胃は六腑の一つで、飲食物を受け入れ(受納)、消化し(腐熟)、食べた物を人体に有用な形(清)に変化させてそれを脾に渡し、残りのかす(濁)を下の小腸・大腸に降ろします(降濁)。
脾は五臓の一つであり、清を吸収して肺に持ち上げ(昇清)、気血を生成し、全身に輸送(運化)します。
脾胃の機能の失調から、腹部膨満感が起こり、腹部膨満感の原因である、脾胃の機能を漢方薬で立て直すことで、腹部膨満感を改善することになります
脾胃機能を失調の原因が確認の場合は、その改善も進めます。 腹部膨満感の起こる証=状態に考えられるのは、 一つ目は「脾気虚」証になります。
消化吸収や代謝をつかさどる脾の機能(脾気)が弱くなると、腹部がもたれて張りやすくなってい、食欲不振や味覚の鈍化もみられます。
漢方薬で脾気を高めて運化を正常に行わせ、腹部膨満感の治療を進めます。 二つ目は「脾陽虚」証です。脾気虚証に加えて、体を温める力が衰えている状態になり、おなかや手足が冷えやすく、おなかがしくしく痛みます。消化吸収機能を調えて体内のエネルギーを高め、体を芯から温めてくれる漢方薬が有効です。
漢方医学が考える脾臓の働き
体力強化・消化吸収・造血機能などいろいろあります。
脾虚とは
簡単に言ってしまえば胃腸が弱いということです。
脾虚の具体的症状
消化管機能低下・体力低下・食欲不振・お腹が冷える・下痢しやすい・疲れやすい・肥りにくい・げっぷ・膨満感・軟便
脾虚に使用する漢方薬など
陰陽五行論(肝=木・心=火・脾=土・肺=金・腎=水)思想のうち、脾臓の気が虚(弱くなった)した状態のことを指し、一般的には消化不良や食欲の不振などの胃腸障害に、げっぷ・膨満感・軟便・疲れやすい・体力低下といった全身症状を伴うことが多くなります。
陰陽五行論から五臓六腑の考え方
漢方医学で考える脾臓の働きは、水穀(2,3000年前の考え方で、いわゆる主食と考えた方が無難)の“気”を取り込む働きがあり、生命活動に必要物質(精微=血液)を作り出し、体の隅々にまで分配する働きを持つといわれています。
このため「後天之本」・「気血生化之源」ともいわれ、その性質は動くことを好み、五行より太陰湿土に属すことから、湿気・濡れたりすることを嫌います。
又、五行論から、木克土(木=肝=精神的ストレスを受けやすい)克—–優位に立つ(土=脾臓)により、精神的ストレスなどで消化不良・腹痛(胃炎や胃潰瘍など)・下痢(例えば過敏性大腸炎など)・食欲不振・貧血症状といった諸症状が起こり易くなります。
ストレス性の胃腸炎など、2010年現代にも当てはまることも多く、驚かされます。
脾虚 対策漢方(食欲不振・疲れやすいなど)に効果的な漢方
安中散:安中散は、漢方の古典といわれる中国の医書『和剤局方収載。
日本漢方の効能
腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛または腹痛があって、ときに胸やけ、げっふ、食欲不振、はきけなどを伴う次の轄症
食欲不振、疲れやすい、げっぷ、膨満感、軟便気味、慢性胃炎、胃アトニー・逆流性食道炎等に応用可能です。
胃寒の腹痛に用い、冷えや寒冷の飲食物などで発生する腹痛(とくに上腹部痛)・腹部膨満・悪心・嘔吐・呑酸などの症状に使用します。
安中散詳細
安中散は、漢方の古典といわれる中国の医書『和剤局方収載。
日本漢方の効能・・・ 腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛または腹痛があって、ときに胸やけ、げっふ、食欲不振、膨満感、はきけなどを伴う次の轄症:神経性胃炎、慢性胃炎、胃アトニー・逆流性食道炎等に応用可能です。
温中散寒・止痛・止嘔
胃寒の腹痛に用います。冷えや寒冷の飲食物などで発生する腹痛(とくに上腹部痛)・腹部膨満・悪心・嘔吐・呑酸などの症状に使用します。脇痛・月経痛・下腹部痛などをともなうこともあります。舌質はやや淡紅・舌苔は薄白
補中益気湯
1100年代、脾胃論記載
脾虚の代表的漢方
漢方効能は補気建脾・升陽虚陥・脾統血で、胃腸の働きを良くして消化吸収力を高めて体力を回復させ、元気を取り戻すのを助けま、食欲不振や、倦怠感、軟便気味などを改善し、体力や免疫力も高めます
効能は
食欲不振、疲れやすい、倦怠感、軟便気味、慢性疲労・慢性下痢・慢性的微熱・四肢がだるい・元気がない・たちくらみ・頭の鈍痛・食欲不振・胃弱・膨満感・下痢をしやすい・貧血気味・脱肛・胃下垂といった諸症状に効果的です。
応用では自律神経失調症や慢性肝炎・筋無力症・低血圧・脱肛・子宮脱・ヘルニア・ガン・生理過多・血小板減少紫斑病等といった病気にまで応用可能です。
成分:人参・黄耆・白朮・柴胡・当帰・升麻・陳皮・生姜・大棗・甘草
消化機能が衰え、倦怠感著しい虚弱体質者の次の諸症。
効能:夏やせ、げっぷ、膨満感、軟便、食欲不振、胃下垂、痔、脱肛、子宮下垂、陰萎、半身不随、多汗症。
貧血症、低血圧症、虚弱体質、病後の衰弱、食欲不振、ねあせ、軟便気味
胃腸機能が減退し、疲労倦怠感や食欲不振あるいは盗汗などあるものの虚弱体質、低血圧、腺病質。
中医学解説、補気健脾・升陽虚陥・甘温除熱
応用:不正性器出血・アレルギー性紫斑病・血小板減少性紫斑病・慢性の微熱
す。
人参湯
心下痞がありま、より裏寒(体の中心が冷える状態)が決め手です。
半夏瀉心湯は、裏熱証に使用します。
【解説】食べ過ぎ・飲み過ぎのため、あるいはそれに神経的なものが加わったために、みぞおちのあたりがつかえたりします。
半夏は、自律神経を安定させ、乾姜・甘草・大棗は、胃に停滞している水分を尿として流し、水分代謝をよくして、吐き気、ゲップ、腹鳴、下痢などの症状を緩和します。
黄連・黄芩は、胃の炎症を鎮め、黄連・黄芩は人参とともに、みぞおちのつかえをとります。胃腸の調子を整えることによって、膨満感やげっぷ、食欲不振、倦怠感、軟便気味、眠れないという症状を緩和していきます。
脾虚 (体力低下・食欲不振・疲れやすい、膨満感、げっぷなど)の漢方薬服用例。













