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東京中目黒の漢方薬局【桂林堂】
2024-09-07

逆流性食道炎の胸やけ・げっぷに漢方∣東京都目黒区

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逆流性食道炎とは胃酸が逆流して、そのために食道が炎症を起こす病気です。正式には、胃食道逆流症の症状の一つとされています。

逆流性食道炎を防ぐ生活習慣

食べ過ぎ、早食い 食べ過ぎるとゲップが出るのは、食道と胃のつなぎ目「噴門」が、一時的に開いて胃にたまった空気を出す現象です。

このとき空気だけでなく胃酸も逆流することが起こります。早食いでは、よく噛まずに飲み込んでしまうため、食べ物と空気をたくさん飲み込んでしまいます。

 飲酒に喫煙 高脂肪食を摂取すると、コレシストキニンというホルモンが分泌され、このホルモンにより「噴門」が開いて胃酸の逆流やげっぷを引き起こします

 アルコールや喫煙も胃酸逆流に悪い影響を及ぼすとする報告があり、 食べてすぐに寝る

 食べてすぐに寝ると、胃酸が重力で食道から胃にいかないため、胃酸が逆流してしまうと長時間食道内にとどまる恐れがあり、逆流性食道炎が発生しやすくなり、胸やけやげっぷほかの症状が起こります

逆流性食道炎のポイント

 逆流性食道炎は長く患っている方ほど「熱証」に偏る傾向があると感じます。

そのため漢方では黄連や黄芩、山梔子といった清熱解毒 清熱瀉火タイプの生薬の使用が非常に重要になります

顔が青白く冷え性、冷えた食事で悪化しやすいといった寒証を内在させている場合であっても、清熱薬を用いるべき時があり、

 逆流性食道炎は「胸やけ」を主として、そのほか「げっぷ」や「酸っぱい水が上がってくる」などの症状を伴いますが、漢方は逆流性食道炎という病名に関係無く、漢方的な症状と状態を把握し薬方薬を選びます

 

 逆流性食道炎に漢方薬

半夏瀉心湯

構成生薬は、黄連、黄芩、半夏、乾姜、人参、甘草、大棗の7種です。

半夏瀉心湯は「黄連」と「黄芩」を中心とした「芩連剤と呼ばれています

半夏瀉心湯は急・慢性胃腸カタル、発酵性下痢、消化不良、神経性胃炎、胃弱、二日酔い、げっぷ、胸やけなどに応用されています。

 

漢方医学的には

心下痞硬と呼ばれ、みぞおちの違和感やつかえがあるような自覚症状が半夏瀉心湯の選択時の決め手とします

この処方も「瀉心湯」類と呼ばれるように、よく似た仲間(類方といいます)を持ち、それぞれ使い方がありますが、半夏瀉心湯はまだ熱のある時期に間違って下剤を使い、腸が冷えて下痢になったものの、まだ胃に熱があるため、その境目であるみぞおちがつかえて硬くなった場合に用いるとされ、逆流性食道炎の胸やけ・げっぷに効果があります

そのため、胃の熱を冷ますのに清熱解毒の「黄連」と「黄芩」を使い、腸を温めるのに「生姜」ではなく「乾姜」を使います。

 なかなか理にかなっていますよね?

最近では、抗がん剤の副作用として出現する口内炎の治療に使われることもありますが、元々の適応症に口内炎は書かれています。

桂林堂薬局

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