生理痛・月経痛( 機能性月経困難症 )の漢方∣ 東京都 目黒区∣漢方薬局 桂林堂
漢方相談の中で冷えで性貧血気味の不妊症対策、妊活の相談も多く、相談内容の中で漢方的にどのような漢方薬選びをしたら良いのかいつも悩みます
■ 生理痛(月経痛)の原因 と生理痛の症状
生理痛(月経痛)は、月経に関連して現れる下腹部の痛みで、吐き気や頭痛などの症状を伴います
生理痛の主な原因は月経に伴うホルモンの作用による子宮収縮などがあり、特別な原因がなく生理痛の症状が重い場合には機能性月経困難症になります
子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因で生理痛の症状が重い場合には“器質性月経困難症”となります
生理痛(月経痛)は、機能性月経困難症では月経の初日および2日目頃の出血が多いときに生理痛が強く、周期性でけいれん性の痛みとなる一方、器質性月経困難症では月経前4〜5日から月経後まで続く持続性の鈍痛のことが多いとされます。
生理痛(月経痛)は、鎮痛剤服用か、低用量ピルも多く、漢方薬服用も生理痛に有効な漢方処方も多く、但し漢方薬はタイプに合わせないと生理痛の効果は発揮できません
このため、生理痛(月経痛)は漢方薬を専門とする漢方薬局のほうが効果的
生理痛(月経痛)の 原因
生理痛(月経痛)は、経血を体外に出そうとするプロスタグランジンというホルモンが関与し、このホルモンが作用すると子宮が収縮し、このプラスタグランジンが過剰に分泌されると子宮が過度に収縮され、下腹部に痛みが生じ、生理痛(月経痛)の原因となり
日常生活に支障をきたすほどの生理痛は“月経困難症”と呼ばれ、月経困難症には、原因がなく生じる機能性月経困難症と
子宮の病気が原因の生理痛、器質性月経困難症があります。
機能性月経困難症
機能性月経困難症は、生理痛の原因がないのが特徴で、15〜25歳ごろの若い女性に多く、プロスタグランジン濃度が高くななり、子宮の収縮や子宮への血流の減少が強く引き起こされ、痛みや不快感が生じると考えられています。
器質性月経困難症
30歳以降に起こることが多く、主な原因は子宮内膜症です。
子宮の内側を覆っている子宮内膜と呼ばれる組織が、子宮以外の場所に存在する病気
以上生理痛の詳細説明
漢方での生理痛(月経痛)の考え方
漢方薬の場合生理痛の考えかたは、冷えや瘀血が生理痛の原因と考えます
第一に冷えをシナモン、乾姜、芍薬、当帰などで冷えによる生理痛を改善方法
瘀血が原因の生理痛(月経痛)の場合は、瘀血を解消し、瘀血で滞る血流の流れを瘀血漢方で滞る血流の流れを良くする方法になります
また、機能性月経困難症の不正出血を伴う生理痛(月経痛)の場合は脾の不統血による、不正出血と考え、脾虚と補血の対応になります
不正出血の原因は脾臓は血液を統率する機能があり、血液が血管外に漏れないようにする機能のこと
その脾臓が脾の気虚になり、脾臓が弱ると統率していた血液が血管外に漏れ、脾の不統血と言われています
脾臓の不統血の不正出血を改善する漢方薬は、阿膠と当帰や地黄、オウギは脾の不統血による不正出血を改善し、不正出血による貧血や冷え性、不妊症にも効果があります
冷え性で貧血の生理痛や不妊症対策には漢方で瘀血の血流改善と補血作用や冷え性には、温経散寒作用
冷え性や瘀血に、機能性月経困難症による不正出血が原因の貧血の生理痛には当帰や地黄、センキュウの、シナモン、乾姜で補血、温経散寒で下半身を温めながら、瘀血を改善し、血流の流れを良くしながら、生理痛を漢方薬で対処する方法になります
また、貧血になると生理の量が少ない、爪が割れやすい、乾燥肌や、不妊症になる可能性が高まります
貧血症状と詳細
めまいや立ちくらみがある
よく頭が痛くなる
息切れがする
倦怠感がある
疲れやすい
朝すっきりと起きられない
集中できなくなる
顔色が悪くなる 胸が痛む
爪がもろくなる
口角炎や舌炎が生じ、
飲み込みづらくなる など 症状が強くなると、やる気が起きないなど日常生活に支障が出ることもあります。
そのほか、貧血の原因を特定に、女性の場合は子宮筋腫や子宮がんなど婦人科系の病気、閉経後の女性や男性の場合は胃・十二指腸潰瘍いじゅうにしちょうかいよう、ポリープ、がん、痔ぢなど消化器科系の病気などの検査を行います。
鉄欠乏性貧血の場合は、主に鉄剤の服用になります
また、人体には鉄を排泄する機能がなく、鉄過剰を改善することは容易ではないといわれています。
鉄過剰は肝臓に悪影響を及ぼし、鉄過剰か定期的に血液検査を行って過量投与になっていないか確認することが大切です。
貧血の改善には食事療法が重要です
貧血の場合は食事から鉄分を摂取することが大切です。成人した日本人の場合、1日に食事から摂取する鉄の量は男性で7.5mg、月経のある女性では10.5mg、月経のない女性では6.5mgが推奨されています。
貧血に良い食生活
レバーやかつおのほか、非ヘム鉄を豊富に含む豆製品や小松菜、ひじきなどを意識的に摂取するとよいでしょう。
また、鉄の吸収を助けるビタミンCや動物性たんぱく質などを積極的に取りましょう。
胃酸を十分に分泌させ吸収をよくするために、よく噛んでゆっくり食べることも効果的です。
無理なダイエットをしたり朝食を抜いたりするといった食生活を見直すことも必要です。
貧血の漢方薬
貧血や乾燥肌には、阿膠や地黄の補血、保湿作用で対処
浮腫み体質には下半身の浮腫みを改善する茯苓やタクシャの漢方があります
それら4種類の漢方薬の総合作用は冷え性で不妊症、生理痛や生理不順、不正出血、貧血や浮腫みに効果がある漢方薬であります
不正出血は脾の不統血による、出血傾向には阿膠と当帰や地黄、オウギは脾の不統血を、改善する作用があります
また、浮腫みは妊娠には良くなく、妊娠しやすくするには子宮の辺りや卵巣の辺りの浮腫みの解消も重要になります
不妊症に使う漢方薬には下半身の浮腫みを取り去る処方が多く、妊娠しやすくするには茯苓やタクシャ、猪苓、白朮、蒼朮などの利尿作用に優れる漢方薬が配合されています
浮腫みを伴い生理痛がある不妊症は、浮腫みに効く漢方薬を使用
不正出血の解説と脾の不統血
不正出血は、ホルモンバランスが乱れるなどの理由により、生理の日以外に出血することをいい、不正出血には、ホルモンバランスの乱れの他に、排卵期に起こる中間期出血もあり、中医学では、不正出血の状態を「崩漏(ほうろう)」と呼び、生理ではないのに急に大量に出血をする「崩」、出血がダラダラと止まらない状態を「漏」といいます
漢方では、出血の原因は脾臓は血液を統率する機能があり、血液が血管外に漏れないようにする機能のこと
その脾臓が脾の気虚になり、脾臓が弱ると統率していた血液が血管外に漏れ、脾の不統血と言われています
脾臓の不統血の不正出血を改善する漢方薬は、阿膠と当帰や地黄、オウギは脾の不統血による不正出血を改善し、不正出血による貧血や冷え性、不妊症にも効果があります
貧血や冷え性の不妊症には温経寒作用と
補血作用で貧血を改善
保湿作用
血流、浮腫みを取り去る利尿作用
4つの働きに、瘀血解消は、妊娠を促す、妊活漢方薬は大変お勧めです
冷え性や末端冷え性に、温経寒作用は体の末梢迄温めながら血液や水循環を良くし、体の下半身を温めて代謝を良くし、生理痛や浮腫み、冷え性、不妊症に効果があります
補血作用の芎帰膠艾湯は、不正出血にも効果があり、体に血液や水液を与え、貧血や生理の量が少ない乾燥肌タイプの方に有効
芎帰膠艾湯は保湿作用で乾燥肌を改善し、生理の量が少なく、生理痛を伴う不妊症に良く、他にも、貧血、生理不順や、不正出血、乾燥肌には潤いを与えます
保湿作用は体に水液を与え、血流の流れを良くし、リンパの流れも良くします
このような4つの働きは、妊娠し難いことで悩やんでいる女性が漢方薬服用で妊娠しやすくなりますし、生理痛や生理不順、出血傾向や下半身の浮腫みにも 漢方薬の働きは効果的
妊娠し難い方の多くは冷え性で、生理不順や生理痛、冷え性、生理が少なく、瘀血(血流の流れが悪い)や下半身の浮腫や不正出血がある場合もあります
瘀血で血流が悪い場合
瘀血には桃核承気湯が良く、末梢迄温める作用の当帰四逆加呉茱萸生姜湯の冷え性の漢方薬
冷え性には下半身を温め、浮腫みに良い八味地黄丸などの漢方薬、生理が少ない場合は血虚に効くのきゅうきょうがいとうの補血作用や保湿作用の漢方薬を選びます
結果的に不妊症の方が、妊娠しやすくなったり、生理不順や生理痛にも効果を発揮し妊活漢方薬になります
このような漢方薬の改善方法
貧血には補血作用
乾燥肌には保湿作用
血流が悪い瘀血対応や浮腫みを含めた改善方法は女性が悩んでいる不妊症や、女性の毎月の病気、生理痛や生理不順、子宮筋腫、内膜症や不正出血なども対応できます
結果、冷え性で、浮腫みや生理痛(月経痛)を伴う不妊症や貧血に不正出血は、妊活を使用した漢方の方法のほうが女性にとって良い選択になります
以上不妊症の漢方薬