多汗症と赤面症の漢方考え方∣ 東京都 目黒区∣漢方薬局 桂林堂
多汗症と赤面症に漢方考え方
赤面症・多汗症は自律神経失調症のバランス異常と関係があります
赤面の要因 ”気”の上昇は、”気-陽のため”
体の上半身に熱がこもりやすく、”気”は上に昇る性質があり、”気”は精神的な感情とも関連しています
ストレスやイライラなどで精神的に気が不調になると気-陽は上半身に昇り、結果的に顔が赤くなり赤面症になります
結果的に赤面は精神的ストレスやイライラ、自律神経のバランス異常とも関係していることになります
多汗症の状態はいろいろ
上半身がのぼせて起こる発汗や手足にじわじわと起こる発汗など、人との話や会話・緊張・空気の変化で発汗する場合などです
緊張や、ストレス、イライラ等で発症する多汗症や赤面症に効く漢方
加味逍遥散症
イライラやストレスで肝の気が昇る
肝火上炎という現象が起こり、結果的に赤面症、多汗症になります
人間関係などから起こりやすい精神神経症状にとてもお勧めです。加味逍遙散は自律神経のバランスを整える働きが優れています
宋時代(1107~1110年)和剤局方
肝気鬱結・肝陽上亢
停滞している“気・血”の流れをよくすることで、精神状態を落ち着かせ、血液循環を改善し、清熱作用で上半身の余分な熱を取り去り、多汗症や赤面症に効果的です
やる気の低下・めまいやフワフワ感・上半身が熱くなるのぼせ傾向や多汗症・赤面症・不眠症・焦躁感・頭痛・肩こり・自律神経などの症状・病気にまで適応します
清熱解毒作用で多汗、赤面に良い黄連解毒湯
”気”の上昇で発症する赤面症や多汗症を清熱解毒という解決方法で漢方薬が効果を発揮します
黄連解毒湯の主要成分黄芩、黄柏、黄連は上半身の熱を冷まして赤面や多汗に効果的
清熱解毒の代表的漢方処方。 成分黄連・黄芩・黄柏・山梔子はのぼせ気味で顔色赤く、イライラする傾向の方の、多汗症・胃炎・口内炎・二日酔いなどから、不眠症・ノイローゼ・めまい・多汗症・赤面症・動悸・更年期障害・自律神経失調症などの神経症に幅広く応用されています。
漢方的には心火旺・肝胆火旺・清熱解毒で、上半身の余分な熱を取り去り、高血圧・脳卒中・精神不安・焦躁感・赤面症・多汗症・鼻血・痔出血・アトピー性皮膚炎などに使用されています。
柴胡清肝湯
自律神経のバランスを整え、緊張やストレス、イライラで起こる赤面症や多汗症に効果
白虎加人参湯
体に熱がこもるタイプに、同じく清熱遮熱という作用で多汗症に効果を発揮
漢方薬局には少ないパターン
補気薬の気虚による多汗症に効く
防已黄耆は皮膚表面の水分を無くし多汗症に効果
主成分オウギは補(気)の働きで皮膚表面を立て直し余分な汗を止め多汗症に良く、ダイエットにも効果を発揮します
以上多汗症や赤面症の漢方薬でした