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口内炎の漢方処方

 

口内炎

の中の粘膜に 炎症が起こった状態を口内炎といい、比較的広い範囲に口内炎が発生し、口の中そのものに原因があって起こる場合と、全身的な病気と関係した症状として口内炎が起こる場合があります。

原因が不明なものも少なくなく、一般的に口の中の傷・炎症・タダレは唾液の作用によって治りやすいといわれています。


また、口の中は食物を噛み下す刺激や冷たい食事・氷点下のアイスクリーム・熱い茶などの温度刺激にも耐える丈夫な構造になっています。

それだけに、口の中に 炎症が起こるということは、よほど重大な病気ではないかと思われがちですが、一部のガンや難病のベーチェット病などの症状としてできた口内炎でもないかぎり、大部分の口内炎は心配のないようです。


口内炎の漢方処方は清熱解毒の黄連解毒湯・半夏瀉心湯

使用してみると口内炎にはよく効きますので、証に関係なく使用できます。

半夏瀉心湯
2000年前の医学書傷寒雑病論記載

胃腸の働きをよくして、食欲不振や胃もたれ、吐き気や嘔吐、お腹のゴロゴロ、下痢などに効果的で、更には口内炎や神経症にも適応します。みぞおちが張りつかえ感のあるときに向きます。

成分:半夏・黄芩・黄連・人参・乾姜・大棗・甘草
胃部がつかえ、悪心や嘔吐があり、食欲不振で舌苔や胃部に水分停滞感があり、腹鳴をともなって下痢、軟便や粘液便を排出するもの。
利用:急性・慢性胃腸カタル
、醗酵性下痢、口内炎、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、逆流性食道炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、胃アトニー症、過敏性腸症候群・胃及び十二指腸潰瘍の軽症又は予後、つわり。
中医学解説

和胃降逆・消痞・止瀉・清熱・調和腸胃

悪心・嘔吐・吃逆・上腹部の膨満感とつかえ(圧するとやや抵抗がある)などの胃気上逆の症候に、腹鳴・下痢などをともなう脾胃不和に用います。

応用:神経性胃炎・胃炎・気管支炎・気管支喘息・咽喉炎・声帯浮腫・神経性嘔吐・妊娠嘔吐・咽部神経症・ヒステリーなどで、痰飲・痰湿による気逆あるいは痰気欝結を呈するものに使用します。

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