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脾虚の中気下陥

 

脾気下陥・気虚下陥などともいいます。

 

脾の気虚で脾気が正常に上昇する力を失って下陥し、組織の弛緩・臓器の脱垂が生じた病証。

慢性下痢・脱肛・胃下垂・子宮下垂などでみられることが多い症状に当てはまります。
治法は補中益気・昇陽挙陥。

  • 脾気下陥」、脾気虚→脾気下陥・脾の昇清の機能失調の弁証論治
  • 脾気虚・脾陽虚のために、臓器を定位置にとどめる陽気の個摂の機能が減弱したもので、肌肉・四肢に力がなく気機の下陥を呈します。横紋筋や平滑筋の緊張低下による症候と考えられます。
  • (今日的病名)
  • 最低血圧が低い・胃拡張・蠕動不足のために胃内に溜飲
  • 肉体疲労・産後・内臓下垂・慢性下痢

    脾気虚が主因によるもので、産後や過労から脾気虚弱になり、脾の昇清作用の低下、長期の下痢(泄瀉)によるものです。【舌診】 舌質:淡胖・舌苔:白滑。

心脾両虚 (消化不良や心配事や過労によって脾の造血機能が悪くなる
/大病や長期慢性病で気血両虚になった)

 

中気下陥の漢方処方

補中益気湯----------1100年代、脾胃論記載、漢方的効能は補気建脾・升陽虚陥・脾統血で、胃腸の働きを良くして消化吸収力を高めて体力を回復させ、元気を取り戻すのを助けます。

慢性疲労・慢性下痢・慢性的微熱・四肢がだるい・元気がない・動作がおっくう・たちくらみ・頭の鈍痛・食欲不振・胃弱・夏痩せ・長引く風邪・下痢をしやすい・貧血気味・脱肛・胃下垂といった諸症状に効果的です。

応用では自律神経失調症や慢性肝炎・筋無力症・低血圧・脱肛・子宮脱・ヘルニア・ガン・生理過多・血小板減少紫斑病等といった病気にまで応用可能です。
漢方的効能は補気建脾・升陽虚陥・脾統血で、胃腸の働きを良くして消化吸収力を高めて体力を回復させ、元気を取り戻すのを助けます。


成分:人参・黄耆・白朮・柴胡・当帰・升麻・陳皮・生姜・大棗・甘草
消化機能が衰え、四肢倦怠感著しい虚弱体質者の次の諸症。
効能:夏やせ、病後の体力増強、結核症、食欲不振、胃下垂、感冒、痔、脱肛、子宮下垂、陰萎、半身不随、多汗症。
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/image/dot/dot.gif

病後・術後の衰弱、胸部疾患の体力増強、貧血症、低血圧症、虚弱体質、病後の衰弱、食欲不振、ねあせ。
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/image/dot/dot.gif

胃腸機能が減退し、疲労倦怠感や食欲不振あるいは盗汗などあるものの虚弱体質、低血圧、腺病質。
中医学解説、補気健脾・升陽虚陥・甘温除熱

応用:不正性器出血・アレルギー性紫斑病・血小板減少性紫斑病・慢性の微熱・橋本病・慢性疲労

 

 

陰陽五行論から五臓六腑の考え方

漢方医学で考える脾臓の働きは、水穀(2,3000年前の考え方で、いわゆる主食と考えた方が無難)の“気”を取り込む働きがあり、生命活動に必要物質(精微=血液)を作り出し、体の隅々にまで分配する働きを持つといわれています。

このため「後天之本」・「気血生化之源」ともいわれ、その性質は動くことを好み、五行より太陰湿土に属すことから、湿気・濡れたりすることを嫌います。

又、五行論から、木克土(木=肝=精神的ストレスを受けやすい)克-----優位に立つ(土=脾臓)により、精神的ストレスなどで消化不良・腹痛(胃炎や胃潰瘍など)・下痢(例えば過敏性大腸炎など)・食欲不振・貧血症状といった諸症状が起こり易くなります。
ストレス性の胃腸炎など、2010年現代にも当てはまることも多く、驚かされます。

 

脾虚 (食欲不振・疲れやすいなど)に効果的な漢方処方

半夏瀉心湯
日本漢方の効能・・・みぞおちがつかえ、時に悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるものの次の諸症:急・慢性胃腸カタル、醗酵性下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、逆流性食道炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症などに応用可能です。

 

中医学解説

【効能】和胃降逆・消痞・止瀉・清熱・調和腸胃
【適応症】悪心・嘔吐・吃逆・上腹部の膨満感とつかえ(圧するとやや抵抗がある)などの胃気上逆の症候に、腹鳴・下痢などをともなう脾胃不和に用います。舌苔は白~微黄・脈は滑。発熱性疾患で、少陽病(半表半裏症)に対し誤って下法を行ったときに発生することもあります。

【類方処方比較分類

脾虚の中気下陥/東京都目黒区の漢方薬局 桂林堂薬局

漢方薬局東京都で漢方歴30年|漢方薬相談は目黒区中目黒の桂林堂へ


人参湯
心下痞がありま、より裏寒(体の中心が冷える状態)が決め手です。。
半夏瀉心湯は、裏熱証に使用します。
【解説】食べ過ぎ・飲み過ぎのため、あるいはそれに神経的なものが加わったために、みぞおちのあたりがつかえたりします。
半夏は、自律神経を安定させ、乾姜・甘草・大棗は、胃に停滞している水分を尿として流し、水分代謝をよくして、吐き気、ゲップ、腹鳴、下痢などの症状を緩和します。
黄連・黄芩は、胃の炎症を鎮め、黄連・黄芩は人参とともに、みぞおちのつかえをとります。胃腸の調子を整えることによって、眠れないという症状を緩和していきます。

半夏瀉心湯

2000年前の医学書傷寒雑病論記載
胃腸の働きをよくして、食欲不振や胃もたれ、吐き気や嘔吐、お腹のゴロゴロ、下痢などに効果的で、更には口内炎や神経症にも適応します。みぞおちが張りつかえ感のあるときに向きます。
成分:半夏・黄芩・黄連・人参・乾姜・大棗・甘草
胃部がつかえ、悪心や嘔吐があり、食欲不振で舌苔や胃部に水分停滞感があり、腹鳴をともなって下痢、軟便や粘液便を排出するもの。
利用:急性・慢性胃腸カタル、醗酵性下痢、口内炎、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、逆流性食道炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、胃アトニー症、胃及び十二指腸潰瘍の軽症又は予後、つわり。

中医学解説、和胃降逆・消痞・止瀉・清熱・調和腸胃
悪心・嘔吐・吃逆・上腹部の膨満感とつかえ(圧するとやや抵抗がある)などの胃気上逆の症候に、腹鳴・下痢などをともなう脾胃不和に用います

応用:神経性胃炎・胃炎・気管支炎・気管支喘息・咽喉炎・声帯浮腫・神経性嘔吐・妊娠嘔吐・咽部神経症・ヒステリーなどで、痰飲・痰湿による気逆あるいは痰気欝結を呈するものに使用します。



脾虚 (体力低下・食欲不振・疲れやすいなど)の漢方薬服用例。

中医学解説、補気健脾・升陽虚陥・甘温除熱

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