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肝臓病と漢方処方、漢方薬とその応用に牛黄・熊胆 

肝臓解毒能力を高めて健康に、二日酔いのつらさも解消

天然生薬、牛黄や熊胆は胆汁の分泌促進に優れ、そのほかにも肝保護・抗炎症・解熱作用・抗血栓・鎮静等の作用があり、貴重な天然生薬牛黄・熊胆は、C型肝炎など、肝臓・心臓病にも応用されています。

牛黄には赤血球新生促進、胆汁分泌、肝臓保護作用、強心作用などがあり、肝臓の解毒機能を高めて二日酔いを防ぎ、慢性疲労、肝障害の改善にも効果的に作用します。

漢方の専門誌に、劇症肝炎・急性黄疸型肝炎などに0.6gを茵ちん蒿の煎湯で服用するとあるように、熊胆の主要成分UDCAは利胆作用があり、胆汁の流れを良くし、肝臓の血流を良くし、肝臓の細胞を守ります。UDCAのC型肝炎疾患に対する効能が2007年に追加され、肝臓の炎症を軽減し、病状の進展を抑制する効果が期待できます。そのほか、強心剤、脳梗塞後遺症など、色々な薬品に利用されています。

 

★五味子の作用--------気管支喘息・気管支炎・長咳・小児喘息・体力低下・慢性肝炎に用いる。

単味の蜜丸あるいは茵ちん蒿・大棗を配合した蜜丸を投与すると、トランスアミナーゼ値を低下させ、有効率は約80%である。との報告あり。

● 薬理作用: 鎮静/鎮痙, 鎮咳, 肝障害改善, 平滑筋収縮抑制, 抗アレルギー, 抗痴呆, 抗酸化, 抗血液凝固
● 効能・用途: 五味子(ゴミシ)は、中枢神経系の興奮作用、鎮咳去痰作用、子宮興奮作用、抗菌作用などがあり、血圧降下、感覚器(とくに視覚)の感受性増強などに良いとされる。
せきやぜん息を鎮める働きと水分代謝を正常にするので、このようなときの寝汗や下痢などにも効果があるとされる。

民間では滋養・強壮に焼酎に漬けた五味子酒がある。
毎日の栄養補給に、【鉄・カルシウム・マグネシウム・ビタミンC、A配合】

● 【五味子の医薬品】人参養栄湯:体力と気力を補い、病後・産後の体力低下、虚弱体質、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血を改善する。微熱、悪寒、、便秘、精神不安不眠などがおこりやすい、やせて顔色の悪い人に用いられる。 ガン治療は肝臓病などに応用されるケースが多い漢方処方です。

 

漢方薬、漢方処方編応用:十全大補湯の抗ガン作用

十全大補湯それ自身に、がんの発生や再発の予防する効果や、転移を抑制する効果があることが報告され、富山医科薬科大学和漢薬研究所のグループは、十全大補湯ががん細胞の悪性化進展や転移を抑制することを報告しています。

 

がん細胞は増殖していく過程で様々な因子の影響を受け、より悪性度の高いがん細胞集団へと変化し、転移するようになります。マウスを用いた実験で、十全大補湯に、がん細胞の悪性化進展や転移を抑えるという結果を、済木教授らは複数の実験モデルを用いて示しています。
さらに、マウスの大腸癌細胞を用いた肝転移の実験系において、十全大補湯が癌の転移を抑制することも報告しています。


十全大補湯の生物学的活性については多くの報告があり、マクロファージの活性化、抗体産生増強、種々のサイトカイン産生誘導などの免疫増強作用、抗癌剤や放射線治療による骨髄における造血機能障害や免疫抑制に対する保護作用などが証明されています。

 

病後の体カ低下、疲労倦怠、食欲不振、制癌剤や放射線治療の副作用の軽減、患者のquality of lifeの改善などを主な目的として、がん治療の補助療法としてもよく使用されています。
抗がん剤治療のとき、十全大補湯をベースにして、解毒機能を高める作用がある駆お血薬(桃仁、牡丹皮、紅花、莪朮、三稜、欝金など)や清熱解毒薬(半枝蓮、白花蛇舌草、蒲公英、板藍根など)を加えると、さらに抗がん剤の副作用緩和や抗腫瘍効果増強の効き目を高めることができます。

柴胡剤の肝臓病への応用、加味逍遥散

加味逍遥散----------更年期障害のファーストチョイスに加味逍遥散というくらい、あまりにも有名な漢方処方で、職場の人間関係などによるストレスなどに、加味逍遥散が随分助けてくれます。嫌な上司・家庭内でのトラブル・仕事上での人間関係などから起こりやすい精神神経症状にとてもお勧めです。イライラしたり、やたらと怒りっぽくなったりする方に良く効きます。

宋時代(1107~1110年)和剤局方記載、漢方的な治療法は、気滞血瘀・肝気鬱結・肝陽上亢で、気・血の流れが悪く、停滞している“気・血・水”の流れをよくすることで、精神神経状態を落ち着かせ、血液循環を改善し、清熱作用で上半身の余分な熱(のぼせ傾向)を取り去ります。

ホルモンバランスを整え、生理不順や生理痛・イライラしたり怒りっぽくなる・やる気の低下・めまいやフワフワ感・動機・上半身が熱くなるのぼせ傾向や発汗・寝つきが悪い・不眠症・不安感・抑うつ状態・焦躁感・頭痛・肩こり・倦怠感・多汗症・赤面症・ニキビ・慢性肝炎子宮筋腫・不妊症などの症状・病気にまで適応します

 


漢方薬局東京都で漢方歴30年|漢方薬相談は目黒区中目黒の桂林堂へ